2009年2月12日木曜日

ジャンプの三原則

今更、クロサギを読んだ。




過去に詐欺に遭った父親が無理心中を図り、ひとりだけ生き残った主人公が詐欺師を詐欺にかけて復讐する。という話。
これを読んでいて俺は面白いと思ったけれど、
それはきっと詐欺に興味があるからではない。
主人公がすべてを遠ざけて一人きりで生きていく、その姿にふと共感するからだ。


少年ジャンプの三原則って知っていますか?

友情、努力、勝利 。

少年マンガはこれを外しては書けないし、
つまりは少年はこれなしでは生きられない。
人はパンのみにて生くるにあらず。

が、最近、俺にとってはこの少年性がむしろ息苦しい。


努力はしたい。
それは確かに。

しかし、勝ち負けに意味はない。
勝ち続けて誰かを蹴落とし続けるよりも、
負け続けてもしたたかに生きていたい。

そして、友情は邪魔だ。
ひとりで生きていたい。
誰も傷つけず、
誰にも傷つけられたくない。


もちろん、
それが大人になるということではたぶんない。
ないけれど、俺には友情も勝利もしっくりこない。
だからこそ、もっとジャンプを読もう。と思った。

違う視点だとしても、
たとえわかり合えないとしても、
わかろうとしなくてはいけない。
それが大人になるということだと信じつつ。

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