2009年8月4日火曜日

世界子ども水フォーラムフォローアップ2009 in 岐阜

世界子ども水フォーラムフォローアップ2009 in 岐阜


夏休みは、
冬に引きこもりたい俺にとっていつもつらくて、
でもそれを乗り越えて強くなれる時間だ。

「休み」がいちばん休まらない。
今年もそんな風に思える充実した夏だった。
ってまだ終わってないけどね笑



世界子ども水フォーラムフォローアップ2009 in 岐阜には、水関係の活動をしている中高生が41人集まり、2泊3日で自分の活動について話し合った。
テーマごとに6、7人のチームに分けられ、2人の大学生スタッフがつく。

「産業と生活の水」という難しいテーマを与えられたうちのチームは、けっこう悩んだ。



うちのチームは、というか、主に俺が悩んだ。
悩み過ぎて、2日目の夕方には限界がくる。
笑顔が引きつる。
俺の限界は顔によく出る。
どうしよっかな、という焦りが隠せない、損な性格だ。


7時からファシリテーターはミーティングなので、焦りつつも俺は議論の場を離れないといけない。
でも離れたことで少し冷静になれた。
もっと子どもに任せていいんだ、と思った。
他の班の話を聞くと、もうファシリテータは話し合いに参加してなくて、子どもだけで進めているという。

うちの班もそうすればいいのか、
なるほどねー。
と、この感動をみんなに伝えに行きたくても、
案外ミーティングは長引いた。

冷静になった頭がまた焦り始める。
大丈夫かなー、
もっと早くみんなにまかせればよかった。
と不安と後悔が頭をぐるぐる。


やっとミーティングが終わって、階段を駆け上がり、部屋に飛び込む。
すると、子どもがこっちに目を俺に向ける。
そして、「ゆんがいない方が話が進んだよ!」と笑顔で言った。

ほっ、と思った。
みんなは、誰にも言われることなく、自分たちで勝手に話を進めていた。
そしてもう結論は目前だ。

そんな子どものすごさにほっとして、
でもやっぱりちょっと寂しくて、
「あ、だよね」と、疲れた笑顔で返事をした。



俺に断りなく話を進めるというのは、
「ゆんのことなんて気にしなくてもいいや」という、
信頼だ。
それが嬉しかった。涙が出るほど。

逆に俺は、それほどまでに子どもを信頼できていなかったことに気付く。これは、ほんとに悪かったと思う。

そのあと、まとめは時間内に終わった。
発表準備は夜2時まで終わらなかったけど。。
矢のような2泊3日だった。



ファシリテータなんて俺にできるのかなーと思っていたら、
意外とできた(笑)

でも、俺がしてあげられたことなんて微々たるもので、
それ以上に、意外とできなかったことの方が多い。
やるべきことは想像よりシンプルだったけど、
シンプルなことをやるのは想像より難しかった。


やっぱり、信じることが一番大切で、
一番難しいんだ。

それを何度も何度も、
身にしみて学んでいるのに、
どうして俺は信じきれないのか。

信じることは、才能だ。
たぶん人を信じないのが俺の生き方で、
そういう意味で俺は永遠に二流のファシリテータにしかなれない、と最近感じている。

でも、自分にできないからこそ、
信じることの大切さを少しはわかってるつもりだ。
反面教師でもなんでもいい。
それを伝えていくことに、俺の役割はあるんじゃないだろうか。
なんか負け惜しみみたいだけど、ほんとにそう思ったりしている。



みんなそれぞれの日常に帰って行くけれど、
ここでできた信頼は簡単には途切れない。
見えない糸でつながっているように、
みんなの存在に背中を押されるように、
それぞれの場所で、それぞれの人生を闘っていく。

信頼という尊い感情。
それを抱えて俺も院試をがんばります!
夏はまだまだこれからだよね◎

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