2010年2月21日日曜日

シーシェパードについて思うこと

前の投稿で、
シーシェパードについてどう思うの?と一方的に聞いたけど、
いい逃げはずるいと思ったので、俺の考えも書いておきます。


めっちゃ悩んだ。

俺の正義って何だろう。



まずひとつに、
「言ってることとやってることが同じか」
というのがある。

口だけ達者で実は言ってることと真逆のことをやってる、
というのはよくあるパターンだと、この10年で学んだ。
環境を守ると言って環境を破壊していたり、
人権を守ると言って偏見を助長していたり。
自分でも気付かないうちにそんなことをしてる。

何が正しいかなんて、わからない。
俺の正しさと誰かの正しさは違う。
でも、「これが正しい!」と言ってることと、やってることとが違ったら、
それはもう正しくないでしょ。


この基準でシーシェパードを考えると、
まあまあ言ってることとやってることは一致している。
「直接行動」をしますといって実際にしていて、
むしろそのための団体だと言っていい。

と思ってたけど、
今日ホームページを見て考えが変わった。
↓こんなことが書いてあった。
Sea Shepherd Does Not Condone the Use of Firearms

Reports that Sea Shepherd supports shooting Japanese whale poachers are inaccurate.

“The Sea Shepherd Conservation Society has never used firearms and has no intention of using firearms against illegal whalers,” said Captain Paul Watson, Sea Shepherd president and founder. “We are proud of our record of never causing an injury to any person in our entire history. We may be aggressive, obstructive, and we may damage harpoons, nets, and longlines used by poachers, but we have never, and will never, injure a human being.

The reports originated from statements made by Mr. Ady Gil, who said that elephant poachers are shot in East Africa for illegally killing elephants and speculated that whale poachers deserved to be shot also.

Mr. Gil is a supporter of Sea Shepherd, and as an individual, he is free to express any viewpoint he so wishes. However, Mr. Gil does not speak for Sea Shepherd or serve as a representative or spokesperson in any official capacity. Therefore, any opinions expressed by Mr. Gil are his own personal opinions and not the opinions of Sea Shepherd.

The Sea Shepherd Conservation Society is an anti-poaching organization specializing in opposition to illegal activities that exploit marine wildlife species. The organization has a policy of nonviolence and working within the boundaries of international conservation law. In its 33-year history, Sea Shepherd has never inflicted any injuries to any person nor has any Sea Shepherd activist ever been convicted of a felony crime.
Sea Shephard


「そっちが鯨を殺すなら、俺はお前らを殺してやるぜ!」
とかって言ってるなら、
いかれてるとは思うけどまあ納得できる。
それを正義と呼ぶのか、狂気と呼ぶのかは、
立場の問題に過ぎない。


けれどここに書かれているのは、
絶対に人を傷つけない、という嘘だ。

確かにこう書けば、日本以外のひとにはわからない。
たぶん、誰がけがをしたとかそういう細かな報道はされていないから。
しぜん、シーシェパードはなんて紳士な団体なんだ!と思うだろう。
そして寄付も集まる。

でも実際は、シーシェパードは人を傷つけている。

↓彼らのせいかもしれない死すらある。
シーシェパード、第二共新丸行方不明者捜索を妨害
(まあ、日本鯨類研究所の言い方はあんまり鵜呑みにできないけど)

それをなかったことにするのは、どういうことだ。
謝れ、と思う。

被害者に。

そして何より、
自分で掲げた正義に。




でも、この意味で言うと、
調査捕鯨だと言い張ってガンガン捕鯨をしている日本も、
なんかずるくて正しくない気がする。
ホンネとタテマエ的な。

そんな正しくない泥臭さも、嫌いじゃないけど。








↓シーシェパードのこんなビデオを観てると、


ああ、人間ってひどいことをしているなと思う。
欧米の人が捕鯨反対なのもなるほどな、と思わされる。

シーシェパードはともかくとして、
捕鯨反対の人に、俺はわりと賛成はできないけど共感はできる。

何を食べていいとか、
何を殺していいとか。
それは、他の生き物の生死に関わることを身勝手に決める、
けれど大事なルールなんだと思う。

ぶつかり合うなら派手に衝突するだろう。


いつかどこかの国の人から、
「あなたとは友達になれません。
あなたの国は捕鯨をしているから」
と言われることを覚悟している。

そういうレッテルを背負うのが日本人の宿命だと思っている。

捕鯨。
もっとちゃんと知らないと。

0 件のコメント: